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Northern Territory3000キロの旅

 

★ 冬のシドニーを脱出し、気温は30度を越す「ノーザン・テリトリー」の現地ツアーに参加して来ました。

今回は娘がシェアー相手。期間は2004年7月17日〜7月30日までの2週間。乾燥した赤茶けた原始林の中をバスで走った距離は約3000キロ! さすが、日本の22倍、アメリカ合衆国がすっぽり入る“広大なオーストラリア大陸”です。

いつもそうですが、オーストラリア・ツアーは集合場所が「現地」。ということで今回の集合場所はオーストラリアの最北端に位置するノーザン・テリトリーの首都<ダーウイン>のホテル。シドニーからブリスベン回りのAirで約5時間30分。時差は30分。真冬のシドニーからトロピカルな南国♪ダーウイン着です。

★1泊後の朝のホテルのロビーで、同じツアーの方とのご対面♪です。
タスマニア、サンシャイン・コースト、ブリスベン、パース、ケアンズ、ドイツ、台湾、からのメンバー総勢47名!大型バス1台に乗り込みます。ほとんどがカップルですが、ひとり旅の女性も二人、男性が二人、そして私たち日本人母と娘。2週間のコースはDARWIN→KAKADU→NATIONAL・PARK→KATHERINE→KUNUNURRA→EL QUESTRO→HALLS・CREEK→FITZROY CROSSING→最後が日本人でお馴染みの南洋真珠の港町BROOME。

★南北1610Km、東西934Km、オーストラリア全土の約6分の1に相当する広大な土地を有する「ノーザン・テリトリー」は気候や風土が異なる2つのエリアから成り立っているとか。北部地域、と内陸部に別れていてダーウインは「ノーザン・テリトリー」への玄関口でオーストラリアの中でアジアにもっとも近い都市です。飛行機の窓から見たダーウインはその海の蒼さ、緑鮮やかな植物が濃く生い茂る様子はさながらトロピカル♪

同じく北部地域の「カカドウ」は日本の四国が入ってしまうほどの広さを誇るオーストラリアでも有数の国立公園。「ノーザン・テリトリ」は先住民族であるアボリジニが人口の約4分の1を占め、彼らが約30%の土地を所有している事がこの大自然を残している所以でしょう。4万年前にその起源をさかのぼる事のできるアボリジニの貴重な文化や習慣、聖域は現在も受け継がれ、又オーストラリア政府もその保護に努めています。

★ アボリジニによる案内の「ボート・ツアー」も5回乗り、大自然の中のクロコダイルや飛び跳ねているアイジョー・ワラビ等野生動物を目前に見たり、ジャカナー(足の指が異様に長い鳥)、青いカワセミ、小カモ等の鳥など、川に生息する生物たちを眺めて、マゼンタ色(明るい赤紫色)に染まる朝焼けから深いオレンジ色に染まる夕暮れまで、広大なエリアの「ノーザン・テリトリ」を満喫しました。

 

★ツアー旅行の最後は南オーストラリアの美しい南洋真珠の港町「ブルーム」。
今世紀初めには、世界の真珠の8割を生産するほど栄え、日本からも戦前、戦後、鹿児島、長崎、和歌山など漁業の盛んな土地から一護千金を夢見た若者がやってきた。。。。。。毎年8月下旬には「シンジュマツリ」が開かれるそうです。

 

私たちが泊まった<CABLE BEACH CLUB RESORT>はブルーム近郊の22キロにも及ぶ白い砂浜とエメラルド・グリーンの透き通るインド洋に面したリゾート・ホテル。キンバリー地方建築と中国風テントの融合で独特の雰囲気を醸し出しており、特に欧米人達の隠れ家的な旅行先として人気が高まっているとか。このリゾート地の目前の<ケーブル・ビーチ>は午後5時を過ぎるとインド洋に沈む美しい夕日を見に、たくさんの観光客で溢れます。

又、朝夕は名物のラクダに乗って周辺散策をする“キャメル・トレック”も楽しめ、なかなかの人気です。

シドニーに戻る日、午前中の自由時間を利用してホテルにタクシーを呼んでもらい、有名な「月の階段」が現れるタウン・ビーチとその周辺を回ってもらいました。

月に数回、満月の頃だけに見れる幻想的な光景で、日没後、水平線に突如月が現れ、月の光が干潮の浜を照らし、あたかも月の光の帯が月へと続く階段のように見えることから、月の階段と呼ばれています。

今回の旅行では少し日程がずれて見ることが出来ませんでしたが、近頃は世界各国から見物客が訪ねられるとか。。。。。知らない土地でタクシーに乗ると、そのドライバーから現地の情報やドライバー自身のヒストリー等聞けるのも旅の楽しみ♪のひとつですね。

今回はシドニーと全く違った<オーストラリア>の文化と気候そして風景の、広大な“オーストラリア大陸“を実感した非日常な<旅>でした(^^♪

(2004年11月15日)

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